小説が読めないからダメな人間だ、ということではありません
赤木かん子の「今こそ読みたい児童文学100」を読んだ。児童文学の名作からマイナーなものまで幅広く紹介している。
印象に残った文章↓
文学の好きな人がそうでない人よりも頭がいいわけでも、気立てが良いわけでもない、というのはみなさんもよくご存じのとおりです。
小説が読めないからダメな人間だ、ということではありません。小説が好きではないということは、ただたんに小説が好きではない、というだけのことに過ぎません。
この文章が読めただけでもよかったと思う。なんとなく文化資本とか教養とかに対してコンプレックスみたいなのがあるので、こういう文章を読むとちょっと胸のもやもやが薄れる。
人と張り合うために文学を読んでどうするんだと思うが、自意識のコントロールは難しい。
楽しいから、感動があるから、そういう純粋な理由のみで本が読みたいけれど…。